委員会の仕事の内容はいつも通り。
もちろん委員会のメンバーも、会議で顧問がいないことをのぞけばいつも通り。
ただいつもと大きく異なる点は、
「委員長代理」
目を細めて唇をつりあげ、首をかしげて愛嬌たっぷりに笑うタカ丸の、
今までは言ったことのないその代名詞がやたら強調され使われていることだった。
「委員長代理ー」
「…お前いつまでも拗ねるなよ」
「なんのことですかぁ?委員長代理」
「それやめろ」
「…ふぅん、それが人に謝る態度ですか委員長代理」
「…ごめんってば」
「委員長代理」
「……タカ丸、ごめん」
「………俺、怒ってんだからね」
タカ丸は拗ねたように唇を尖らせたものの、
ばつの悪そうな顔をしている兵助を確認すると、
満足したようにぱっと笑った。
「今度からはもっとちゃんと名前呼んでよね」
「ん、分かったからお前もその面倒くさい呼び方やめろ」
「あー!またお前って言った!」
「はいはい…、タカ丸、名前呼んで」
「はーい兵助くんっ!」
「あーもー、抱きついてくんな!」
「だって全然名前呼んでくれないんだもん!俺寂しかったんだよ!?」
「わかったから!離れろ!」
「やだー!」
「仕事しろよ…!」
「先輩、諦めましょ」
***
思えば久々知が「お前」とか「馬鹿」ばっかり言って、
あんまり名前呼んでない気がしましたので^^
痴話喧嘩っていうシチュエーションがたまらなく好きです。
あと男前な苦労人とか大好きです。
私の妄想内で苦労人代表は竹谷と三郎次です、まじでごめん。
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